「アル中」と「大酒飲み」の違い？

以前の話ですが、断酒会の例会で、ある方が出席者の皆さんにこう問いかけておられました。「アル中と大酒飲みの違いとはなんでしょう？」と。一同静かに考え込みました。僕の中では「大酒飲み」も「アル中」のカテゴリーの中の一つだと思っていたので意外な質問に思えました。そしてその方はこう語りました。「大酒飲みは、多量の酒を飲んだとしても自分の限度を知っている人。アル中は酒に対する頭の中のブレーキが壊れていて、限度を超えても際限なく飲み続ける人ではないかと思うのです」「なるほどなぁ」と思いました。僕も酒はどちらかというと強い方でした。確かにアルコール依存症になる前は、ある程度節度を持って楽しく飲んでいたようにおもいます。それがだんだん憂さ晴らしの為の酒になり、飲んでは吐き、吐いては飲み・・・そしてアルコール依存症の街道をひたすら進んでいく人生に陥ってしまった。頭のブレーキが壊れたんですね。この話を聞いて改めて「アルコール依存症」について合点がいった気がします。こんな話、病院ではしてくれないですもん。これも「断酒会」ならではのエピソードだなと思いました。